【実機レビュー】Roland 最新のハイハット「VH-14D」

RolandのV-drumシリーズのハイハットパッドのフラッグシップモデルが「VH-13」から「VH-14D」へ更新されました。
今回、VH-14Dを購入したので簡単にレビューしていきたいと思います。
今まで使っていたVH-13との比較もしていきます。

VH-14Dとは

概要

VH-14Dは音源モジュールの新しいフラッグシップモデルTD-50Xに合わせて発売されました。
対応音源モジュールは、TD-50XとTD-27ですが、TD-50をお持ちの人は、TD-50XアップグレードをTD-50へインストールすることで使用が可能になります。

▼TD-50Xアップグレードについてはこちらの記事を参考にしてください▼
従来のハイハットパッドのフラッグシップモデルだった、VH-13は名前の通りサイズが13インチ、入力方式はアナログでした。
ですが、今回紹介するVH-14Dはサイズがアコースティックドラムのハイハットの定番サイズと同じ14インチで、
更に入力方式が念願のデジタルです。
スネア、ライドからの念願かなってハイハットがデジタル化です。
ハイハットはドラムの中でも非常に繊細な表現が求められることが多い楽器であり、今までのアナログ信号のVH-13も再現度がすごかったのですが、やはり違和感を感じることは多々ありました。
そこにこのデジタル出力に対応したVH-14Dの登場は全V-drum使用者が歓喜したことでしょう。
デジタル出力の再現度の高さは、スネアとライドで証明済みなことから、VH-14Dへの期待は高まるばかりです。

値段と配送

値段は税込み77,000円。アコースティックのいいハイハットを買えてしまう値段です。高い。
VH-13が税込み41,800円だったことを考えても結構高くなりました。
しかし、V-Drumsヘビーユーザーの方にとってはびっくりする様な値段は慣れっこなため、呑み込めない値段ではないかと思います。いや、どうだろう、私だけ、なのかな。。。
この値段以上の価値があると、私は信じて購入を決意しました。

配送は受注生産のため、結構時間がかかりました。
注文日が9月14日で、家に到着したのが10月31日でした。
約1か月半かかりました。
注文してもすぐに手元には届かないのでご注意ください。

外観レビュー

開封

V-Drums 愛用者からしたら親の顔よりみなれたデザインの段ボールに入って輸送されてきました。

このダンボールを開ける瞬間はどんな時もわくわくしますよね。

付属品

説明書、保証書、注意事項のいつもの紙類。

左から、チューニングキー、クランプ、スペーサー、ケーブルタイ、USBケーブル

VH-14D登場

これまた見慣れた半透明の袋に入って登場です。

袋を剥がしてお披露目です。
高級感あり、かっこいい黒光りです。

トップのパッド表面です。

トップのパッド裏面です。

VH-14Dの刻印がされています。

ボトムのパッドの表側です。

ボトムのパッドの裏側です。

VH-13と比較

並べてみた

VH-14DとVH-13を並べてみました。
今まで、VH-13を使っていた時は十分かっこいいと思っていましたが、VH-14Dはそれを優に超えてきました。
VH-13が使い込まれている所為もあるかと思いますが、サイズ感もありVH-14Dの見た目性能は最強です。

セッティング

実際にハイハットスタンドにセットしました。
かっこいい。。。(語彙力の圧倒的な欠如)

VH-13
VH-14D
こうして比較してみると13インチと14インチでは全然違いますね。

演奏感の違いについて

打感

今までは殆どかっこいいしか言ってきませんでしたが、演奏感の違いについてもお伝えします。
サイズ感が変わったことによって、叩き感がアコースティックにとても近づきました。
3点の距離感がアコースティックと同じになったことが大きな要因であると考えられます。

反応

反応については信号がデジタルになったことで明確に変わりました。
1.クローズ、オープンの微妙な匙加減でも再現が可能になりました。今まではだんだんオープンさせていったりという時に違和感を覚えることがありました。
さらに、その時々によって反応がうまくできなかったりしたので、電子ドラム用の足使いになっていた感じがしました。
ですが、VH-14Dになったことでよりアコースティックのときと同じ感覚で叩けるようになったと感じています。
2.オープンとクローズでの感度が整ったように感じます。
というのも今までは、クローズのチッという音とと、オープンのシャーという音で、クローズの音の方が強く発音されていたように感じていました。
ミックスの際にもクローズの音だけ少し下げていました。
ですが、VH-14Dになったことでその音量調整の必要を感じなくなりました。

まとめ

VH-14Dについて紹介していきました。
77,000円という高額なものでしたが結果として買ってよかったと思っています。
サイズが14インになりアコースティックと同じサイズ感になり、感度についてもより繊細な演奏に対応できるようになり、かつ、入力感度についてもアコースティックと同じようになったと感じています。
どんどん電子ドラムとアコースティックドラムの差がなくなっていっていて日々の技術進歩に驚かされます。
VH-13とVH-14Dで迷っている方がいたら迷わずVH-14Dをお勧めします。値段以上の価値があると私は思います。
この記事が皆さんのドラム人生の参考になっていたら幸いです。